まるたけえびすに おしおいけ
あねさん ろっかく たこにしき…
女の子たちが歌いながら、まりをつく。京都の東西の通りの名前や、南北の通りの名前の唄(うた)を。
今思うと、女の子たちは遊びながらよく歌っていた。絵を描きながら「ミミズが三匹やってきて」とタコを描いたり、おじゃみや、羽根つき、花いちもんめも、メロディーにのせて楽しそうに遊んでいた。指きりまで「うそついたら針千本のーます」などと。
通りの名の唄などは、小さな子までが、掛け算の九九のように口ずさんでいた。残しておきたい遊び唄の一つではないかと思う。
男の子の遊びはただ「ギャーッ」「ワーッ」の悲鳴か喚声。歌いながら遊んだ記憶は、
チャンチャン バラバラ チャンバララ
切ったら血がでるターラタラ
チャンチャンバラバラ 砂ポコリン…
ぐらいか。
(絵と文:木村祥刀)
1994年11月1日
京都新聞 掲載
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