おじゃみ おひと おふた おみい およう
歌にあわせて、小豆を入れた小さな袋、おじゃみ(お手玉)を順に投げ上げて、左手で受け、右手に移して素早くまた上へ。
空中のおじゃみを2つ、3つと多くして、スピードを競う遊びは、戦前の女の子たちの楽しみの1つだった。
遊び方には、おさらい、お手のせ、おはさみなどがあって、手の甲にのせたり、5本の指の間にはさんだり。どれも歌に合わせて
一番はじめは 一の宮 二いは 日光東照宮 三で 讃岐の金比羅さん
だったり、
一れつ談判破裂して 日露戦争なりにけり
や、楠正成・正行親子の桜井の別れの替え歌で
青葉しげちゃん 昨日は いろいろ お世話になりました
などと。この遊びの時、おじゃみが扱いやすいとかで、床にペタンとしりをつけたおばあちゃん座りがもっぱらのスタイルだった。
(絵と文:木村祥刀)
1995年 2月1日
京都新聞 掲載
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