昭和ひとけた京育ち No.53 「おはじき」
 
No.53 「おはじき」

おはじき

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 「○○ ちゃん あそびましょ」 「はぁーい どーぞ」

 歌うような呼び声に答えて、雨の日はお部屋遊び。女の子が3人も集まると、にぎやかに笑って、歌って

 「ダイヤモンド高い」 「高いは五重の塔」 「五重の塔はこわい」 「こわいはゆーれい」 「ゆーれいは青い」

 どこまでも続くしりとり歌や

 「切っても切っても、切れないもの なあーに」「水」 「口から入れて おなかから出すもの」「ポースト」

 大きな声でのなぞなぞに疲れると、だんだん静かになって、リリアン編みや、ビーズ通し、おはじきを。

 おはじき遊びは、丸い平たいガラス玉を床一面に広げて、2個の玉の間に小指で線を引き、人さし指でパチンとはじく。当たると何回も打てて、取り続けられる。

 「いちじく にんじん さんしょ しいたけ ごんぼ なんきん」と、数かぞえ歌で「7つ取ったあ」と、またまたにぎやかに大はしゃぎ。

(絵と文:木村祥刀)

  1995年 3月7日 京都新聞 掲載


     

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